我が国で自然災害が発生した地域をひとつ選び、過去の自然災害と被害について述べ、その発生原因とその対策を地図で示して考察せよ。
自然災害
災害とは暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火等の自然現象の変化による自然災害を指すが、人為的な原因による大きな事故(人的災害・人災)も災害に含むことが多い。排気ガス・大気汚染・鉱毒・騒音等人類の生産活動においてが生み出された災害は、人災か天災かの判定がしばしば訴訟問題にも影響してくる。四日市ぜんそく・イタイイタイ病・水俣病等は明らかに人災であるのに対して、地震・津波・台風・高潮・集中豪雨そのものは自然災害である。そして、これらの自然災害による被害を軽減させるためにはそれぞれの防御手段が必要である。また、地域住民の自然災害への危機感や予備知識がなければならない。
たとえば、関東大震災のように地震が起きた際に火災も発生したり、阪神・淡路大震災の時に倒壊した建物の下敷きになってしまったりと、自然災害に対する防御手段が不十分なために、二次災害も引き起こされる。つまり、自然災害が起こる際には、人災も起こる可能性が高いといえる。
第2章 近畿地方にお...