小学校において教育相談をおこなう場合、どのような点に注意しなければならないか。いじめ・不登校のいずれかをとりあげて説明せよ。
教育相談とは、一人ひとりの児童・生徒の教育上の諸問題について、本人またはその親、教師などに、その望ましいあり方について助言指導することであり、個人のもつ悩みや困難の理解を援助することによって、その生活によく適応させ、人格の成長への援助をはかるものである。教育相談は問題を抱えた児童・生徒のみを対象とするのではなく、すべての児童・生徒を対象として行われるべきである。また、教育相談には、児童・生徒本人に働きかける活動だけではなく、問題を抱えた子どもの親と担任教員とが子どもへの対応を話し合ったり、子どもとの関係に悩む担任教員に同僚の教員が助言したり、不登校の子どもへの対処方法についてカウンセラーが学校で講演をしたりする働きかけも含まれている。
現在、学校には不登校、いじめ、校内暴力、学級崩壊など、さまざまな問題が山積している。そのような状況の中で教育相談の役割はますます大きくなっている。さまざまな問題行動には子どもがそうせざるをえない理由がある。その理由は、寂しさの裏返...