透過型電子顕微鏡(TEM)について

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    資料紹介

    透過型電子顕微鏡は、基本的には光学顕微鏡と同じような構造をしていて、光学顕微鏡の観察に用いる可視光の代わりに、タングステン・フィラメントを熱して得た熱電子に、電圧を加えて加速して得た電子線を用い、ガラスレンズの代わりに電磁コイル(電磁石)でできた電子レンズを用いる。そして、試料に透過した電子線を集めて結像させ、電子線が透過した部位と反射した部位の陰影を蛍光スクリーン上または写真像として観察する(図- 1)装置である。光学顕微鏡に比べ、回折収差が非常に少なくなるため、極微小な物体の観察が可能である。また、薄切りした試料または薄膜上の微細な結晶の回折像を得ることもできる。

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    透過型電子顕微鏡(TEM)について
    【装置の原理】
     透過型電子顕微鏡は、基本的には光学顕微鏡と同じような構造をしていて、光学顕微鏡の観察に用いる可視光の代わりに、タングステン・フィラメントを熱して得た熱電子に、電圧を加えて加速して得た電子線を用い、ガラスレンズの代わりに電磁コイル(電磁石)でできた電子レンズを用いる。そして、試料に透過した電子線を集めて結像させ、電子線が透過した部位と反射した部位の陰影を蛍光スクリーン上または写真像として観察する(図- 1)装置である。光学顕微鏡に比べ、回折収差が非常に少なくなるため、極微小な物体の観察が可能である。また、薄切りした試料または薄膜上の微細な結晶...

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