整形外科レポート 高齢者の転倒骨折と認知症について

閲覧数4,332
ダウンロード数26
履歴確認
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

  • ページ数 : 5ページ
  • 会員550円 | 非会員660円

資料紹介

『高齢者の転倒骨折と痴呆について』
             
【はじめに】
 今回、転倒により大腿骨顆上骨折に痴呆が合併した患者さんを担当し、アプローチを行っているが、回復が遅延しているために合併症の老人性痴呆を疑い、これらの関係を調べ以下に報告する。
【高齢者の位置つけ】
 WHOは65~74歳を“the elderly”、75歳以上を“the aged”としており、国内外ともに、65歳以上を高齢者と呼ぶことが多い。そして、先進国においては、この年齢層の増加に伴う骨折の増加が著しいことが社会問題となっており、その予防と治療が重要性を増している。
【高齢者の転倒】
 高齢者の転倒は様々な問題を内包している。その最大のものは転倒時の外傷であり、なかでも骨折であることは明らかなことである。特に高齢者における大腿骨頚部骨折は、治癒に長い期間を要し、安静臥位中に体力の著しい低下をきたして寝たきりになる確率も決して低くはない。このような大腿骨頚部骨折受傷者の90%以上は、転倒により骨折を引き起こしている。
 さらに、転倒による外傷の有無に関係なく、転倒経験そのものがその後の本人の自信喪失や歩行・・・

【転等・骨折の予防】

タグ

高齢者問題評価比較変化影響予防合併原因精神看護看護学

代表キーワード

看護

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

『高齢者の転倒骨折と痴呆について』
             
【はじめに】
 今回、転倒により大腿骨顆上骨折に痴呆が合併した患者さんを担当し、アプローチを行っているが、回復が遅延しているために合併症の老人性痴呆を疑い、これらの関係を調べ以下に報告する。
【高齢者の位置つけ】
 WHOは65~74歳を“the elderly”、75歳以上を“the aged”としており、国内外ともに、65歳以上を高齢者と呼ぶことが多い。そして、先進国においては、この年齢層の増加に伴う骨折の増加が著しいことが社会問題となっており、その予防と治療が重要性を増している。
【高齢者の転倒】
 高齢者の転倒は様々な問題を内包している。その最大のものは転倒時の外傷であり、なかでも骨折であることは明らかなことである。特に高齢者における大腿骨頚部骨折は、治癒に長い期間を要し、安静臥位中に体力の著しい低下をきたして寝たきりになる確率も決して低くはない。このような大腿骨頚部骨折受傷者の90%以上は、転倒により骨折を引き起こしている。
 さらに、転倒による外傷の有無に関係なく、転倒経験そのものがその後の本人の自信喪失や歩行...

コメント0件

コメント追加

コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。