1.方法
6月2日の健康科学の授業(5限目)に実施したインディアカの競技中に測定した心拍数データを分析した.心拍数はポラール社製のものを使用し,各班代表で1名が90分間連続で心拍数を測定した.
2.結果
図1〜3は各班の心拍数の変化を,それぞれ二班ずつグラフにまとめたものである.また,図4〜6は引用文献に記載されていたのを,ペイントで作成したものである.
表1は,各班のLT以上における運動時間(分)を求めまとめたものであり,表2は「180分−LT以上の時間」からLT以下の運動時間(分)を求めまとめたものである.また,表3,4において,そのLT前後におけるエネルギー消費量(kcal)を求めまとめた.
図1心拍数の変化(1,2班)
図2心拍数の変化(3,4班)
図3心拍数の変化(5,6班)
3.考察
3.1 運動強度とエネルギー供給源に関する最近の学説
これまでは一般的に脂肪を燃焼させるためには有酸素運動がよいといわれていたが,最近では,エネルギー代謝に関して従来の考え方が覆され,トータルの運動量が重要であり,たとえ高強度の運動であったとしても,脂肪燃焼には有効であるとされている.また,脂肪を燃焼させるには30〜60分程度継続しないといけないといわれていたが,この点についても議論の対象となっており,これまでの考え方が覆る可能性が非常に高いとされている.このことから,LT(乳酸性作業閾値)に注目して,脂肪燃焼について考察を進めていきたい.
3.2 乳酸性作業域値とエネルギー供給源
運動時のエネルギーとしては,図4からわかるとおり主に糖と脂肪から得られている.糖は脂肪に比べると貯蔵量は少ないが,脳が糖しかエネルギーとして使えないように安静時でも常に利用されていて,運動時にも利用しやすい.しかし,脂肪は多く体内に貯蔵されていて安静時から多く使われているが,手間がかかるためあまり高い運動強度では使うことが出来ない.このことから,運動強度が高くなると,糖からのエネルギー供給が中心となることがいえる.
効果的な脂肪燃焼について
-LT~乳酸性作業閾値に注目して-
1.方法
6月2日の健康科学の授業(5限目)に実施したインディアカの競技中に測定した心拍数データを分析した.心拍数はポラール社製のものを使用し,各班代表で1名が90分間連続で心拍数を測定した.
2.結果
図1~3は各班の心拍数の変化を,それぞれ二班ずつグラフにまとめたものである.また,図4~6は引用文献に記載されていたのを,ペイントで作成したものである.
表1は,各班のLT以上における運動時間(分)を求めまとめたものであり,表2は「180分-LT以上の時間」からLT以下の運動時間(分)を求めまとめたものである.また,表3,4において,そのLT前後におけるエネルギー消費量(kcal)を求めまとめた.
図1心拍数の変化(1,2班)
図2心拍数の変化(3,4班)
図3心拍数の変化(5,6班)
3.考察
3.1 運動強度とエネルギー供給源に関する最近の学説
これまでは一般的に脂肪を燃焼させるためには有酸素運動がよいといわれていたが,最近では,エネルギー代謝に関して従来の考え方が覆され,トータルの運動量が重要であり,たとえ高強度...