岐阜県の少年非行

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    資料紹介

    1 岐阜県の概要
     岐阜県は日本のほぼ真ん中に位置する内陸県であり、都市として発達しているとはいえないが、政令指定都市である名古屋に近く、その影響を程よく受けている。岐阜県北部の飛騨地域は、御嶽山、乗鞍岳、奥穂高岳など3000mを超える高い山々が連なっている。一方、南部の美濃地)は濃尾平野に木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)が流れ、特に長良川中流域は「日本の名水百選に選ばれるほど美しい清流である。また岐阜県の森林は、岐阜県全体の81.8%を占めている。面積は、約10600平方キロメートルで全国七位、人口は約2110000人で全国では18番目に多いが、人口密度を見てみると全国で32位と低い。このように岐阜県は、人々が豊かな自然の中で比較的おおらかに暮らしているといえる。
     それでは、このような特徴を持つ岐阜県は、どのような少年犯罪の傾向を持つのかみていきたいと思う。
    2.1 少年非行の全体
     岐阜県における非行少年の全体の総数を、平成五年から10年間の推移をまず見てみたいと思う。
    ○各年における非行少年の検挙・補導状況      表1
    年 別 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14
    非行少年
    (人) 1520   1596   1589   1911
         2350   2489   1995   2090
         2240   2732   
    少年人口 
    (千人)  395   381   378   365
         358   351   340   333
         323   320   
    注1 非行少年は検挙・補導人員
     2 少年人口は県下の6〜19歳までの人員で単位は千人
    (岐阜県警察HPより)
     表1から見て分かるように、平成五年からの十年間、少年人口は減少しているのに対し、非行少年の数は十年間でほぼ2倍に増加している。
     特に非行少年の検挙・補導状況が著しく増加しているのは、平成七年から平成十年にかけてと、平成十三年から平成十四年にかけてである。なぜこのような現象が起こるのか考察してみたいと思う。

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    1 岐阜県の概要
    岐阜県は日本のほぼ真ん中に位置する内陸県であり、都市として発達しているとはいえないが、政令指定都市である名古屋に近く、その影響を程よく受けている。岐阜県北部の飛騨地域は、御嶽山、乗鞍岳、奥穂高岳など3000mを超える高い山々が連なっている。一方、南部の美濃地)は濃尾平野に木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)が流れ、特に長良川中流域は「日本の名水百選に選ばれるほど美しい清流である。また岐阜県の森林は、岐阜県全体の81.8%を占めている。面積は、約10600平方キロメートルで全国七位、人口は約2110000人で全国では18番目に多いが、人口密度を見てみると全国で32位と低い。このように岐阜県は、人々が豊かな自然の中で比較的おおらかに暮らしているといえる。
    それでは、このような特徴を持つ岐阜県は、どのような少年犯罪の傾向を持つのかみていきたいと思う。
    2.1 少年非行の全体
     岐阜県における非行少年の全体の総数を、平成五年から10年間の推移をまず見てみたいと思う。
    ○各年における非行少年の検挙・補導状況      表1 
    年 別 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 ...

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