はじめに
私はアメリカンフットボールの選手だったが、なぜ日本には、アメリカンフットボールのプロリーグがないのであろうかと思う。大学におけるアメリカンフットボールは学生スポーツ界を非常に盛り上げている。2005年12月4日に行われた、関西学院大学 対 立命館大学のプレーオフでは2万8000人という観客がスタジアムで観戦しました。これは平日のプロ野球の観客数を上回るのではないか、と思えるほどの数字だ。しかし、社会人の試合などその他の試合では、人気がないのが現実である。そこで私は、アメリカのNFLというアメリカンフットボールのプロ組織に注目してみた。NFLはアメリカで一番人気のあるスポーツだ。バスケットボールのNBAやベースボールのMLBといった人気のあるプロリーグと比較してもあらゆる面でNFLがトップに君臨している。たとえば、1999年度のデータによると、1試合の平均視聴率はNBAが3.4%、MLBが2.9%であるのに対してNFLは11.3%である。また、1試合の平均観客数はNBAが17000人、MLBが30000人であるのに対してNFLは60000人という数字である。このように1試合あたりでは多くの観客を集めて視聴率も高いNFL。けれども、大昔からあるスポーツではないアメリカンフットボールは、生まれてからすぐに人気があったわけではない。そこで私は、NFLがなぜこんなに人気があるようになったかについて調べようと思う。NFLというリーグの始まりから今に至るまでの歴史を調べ、NFLという確固たるブランドがどのように発展してきたか、そして今後どのように維持、発展していくのかについてスポーツビジネスの観点で調べていくことにした。そして、現在の日本のアメリカンフットボールについて分析し、将来に向けてどう行動すべきか考察してみようと思う。
はじめに
私はアメリカンフットボールの選手だったが、なぜ日本には、アメリカンフットボールのプロリーグがないのであろうかと思う。大学におけるアメリカンフットボールは学生スポーツ界を非常に盛り上げている。2005年12月4日に行われた、関西学院大学 対 立命館大学のプレーオフでは2万8000人という観客がスタジアムで観戦しました。これは平日のプロ野球の観客数を上回るのではないか、と思えるほどの数字だ。しかし、社会人の試合などその他の試合では、人気がないのが現実である。そこで私は、アメリカのNFLというアメリカンフットボールのプロ組織に注目してみた。NFLはアメリカで一番人気のあるスポーツだ。バスケットボールのNBAやベースボールのMLBといった人気のあるプロリーグと比較してもあらゆる面でNFLがトップに君臨している。たとえば、1999年度のデータによると、1試合の平均視聴率はNBAが3.4%、MLBが2.9%であるのに対してNFLは11.3%である。また、1試合の平均観客数はNBAが17000人、MLBが30000人であるのに対してNFLは60000人という数字である。このように1試合あ...