管理会計と社員のモチベーション

閲覧数3,556
ダウンロード数14
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    ● はじめに
     言うまでもなく、企業を動かすのは人である。企業経営・会計を行うにあたり、この「業務管理会計」なくして、人材を活かしている企業であるとは言いがたい。経営者にとって、仕事の効率をデータ化し、分析することは、人材マネジメントにもつながるからだ。
     よって、課題に入る前に、経営者の立場に立って、いかに社員のモチベーションをアップさせているか考えてみた。
    ● 経営者の視点
    やる気を最大にする競争条件があるはずだ
    モチベーションを最大にする「確立2分の1の法則」
     もしあなたがある作業をすることになって、「競争率10分の1の中で競争し、1番になった人には賞金を出します」、あるいは、「競争率5分の1の中で競争し、1番になった人には賞金を出します」と言われたら、どちらのほうがやる気が出るだろうか。
     このような、競争条件とモチベーションとの関係を調べるために、ある女子大の心理学の授業で次のような実験を行った。まず、競争率が20分の1、3分の1、2分の1、4分の3、賞金が1000円、2000円を組み合わせて、8通りの競争条件をつくる。これに、約100人の学生をランダムに割り当て、20分間一斉にある作業を行わせた。
     学生たちには、「今からあなたはこの中の20人と競争し、1番になったら賞金1000円(または2000円)がもらえます。その確率は20分の1です」という説明を、各条件ごとに行う。3人で競争する場合の確率は3分の1、2人で競争する場合は2分の1である。
     作業内容は、マス目の中にできるだけ多くの×印を記入するという、誰にでもできる簡単なものである。そこで、成績の違いは、各条件下での学生のモチベーションの違いと見なすことができる。
     下の図表はその結果である。一見して明らかなことが二つある。
    [1]同じ競争率で見ると、賞金額2000円のほうが1000円よりもモチベーションが高い。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    はじめに
     言うまでもなく、企業を動かすのは人である。企業経営・会計を行うにあたり、この「業務管理会計」なくして、人材を活かしている企業であるとは言いがたい。経営者にとって、仕事の効率をデータ化し、分析することは、人材マネジメントにもつながるからだ。
     よって、課題に入る前に、経営者の立場に立って、いかに社員のモチベーションをアップさせているか考えてみた。
    経営者の視点
    やる気を最大にする 競争条件があるはずだ
    モチベーションを最大にする「確立2分の1の法則」
     もしあなたがある作業をすることになって、「競争率10分の1の中で競争し、1番になった人には賞金を出します」、あるいは、「競争率5分の1の中で競争し、1番になった人には賞金を出します」と言われたら、どちらのほうがやる気が出るだろうか。  このような、競争条件とモチベーションとの関係を調べるために、ある女子大の心理学の授業で次のような実験を行った。まず、競争率が20分の1、3分の1、2分の1、4分の3、賞金が1000円、2000円を組み合わせて、8通りの競争条件をつくる。これに、約100人の学生をランダムに割り当て、20分間一斉に...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。