【緒言】
疎水性膜状に微小な親水性スポットを持つ集中式試料ホルダーを用いることで液体試料の蛍光X線分析においてppbレベルの検出限界が実現されている。これまで親水性スポットとして1mm径程度の濾紙片を利用しているが、本研究では親水性スポットを10μm径程度まで微小化することに取り組む。親水性スポットの微小化により放射光を用いる場合には1μlの試料中に1ppt(1fg)程度含まれる微量元素まで測定対象となることが期待される。
6月月間報告
【研究テーマ】
親水・疎水性パタン化された有機薄膜の作成と利用
【緒言】
疎水性膜状に微小な親水性スポットを持つ集中式試料ホルダーを用いることで液体試料の蛍光X線分析においてppbレベルの検出限界が実現されている。これまで親水性スポットとして1mm径程度の濾紙片を利用しているが、本研究では親水性スポットを10μm径程度まで微小化することに取り組む。親水性スポットの微小化により放射光を用いる場合には1μlの試料中に1ppt(1fg)程度含まれる微量元素まで測定対象となることが期待される。
【今月行ったこと】
《1. 装置の変更》
光源からの光がSampleの真ん中に当たっていないので試料ステージを少しずらした。光源のθは12.1°である。
図1:修正前 図2:修正後
修正前のθは15.6°であり、工作または配置時にミスがあったようである。修正後は13.1°となり12.1°に近くなった。修正したことによって再現性がよくなった。先月まで、Caなどの信号で規格化していたが、規格化しなくても直線性がありその必要はなくなった。
《2...