「学級崩壊」「いじめ」「登校拒否」等多くの教育問題が山積する中、教師の資質を高
めることは今日の教育改革の大きな課題となっている。ここでは教師の資質を高めるため
に実施されていることを「養成」「採用」「研修」の面から述べていく。
第一の「養成」についてであるが、文部省は1988年に教育職員免許法の改正を行い
免許状制度を改正した。これにより免許制は従来の「一級」「二級」の二段階制から「専
修」「一種」「二種」の三段階制となった。また、これに伴い免許状取得要件としての大
学での最低修得単位数が増加することとなった。しかし、これは教員の資質の向上,特に
教員の生徒理解と、生徒指導力の向上を図ろうというものであった。この改正に対して、
「教員の資質とは,知識や科目単位の増強のみでは解決できない,むしろ教員の人間性を
重視すべきである」との批判が出された。それを受け1998年の改正により2000年
以降の大学の教員養成カリキュラムは大きく変容した。この改正により免許状取得のため
の総単位数は変わらないものの、「教科に関する科目」の履修単位数は大きく増え、新た
に教職への愛着・誇り・一体感を
「学級崩壊」「いじめ」「登校拒否」等多くの教育問題が山積する中、教師の資質を高
めることは今日の教育改革の大きな課題となっている。ここでは教師の資質を高めるため
に実施されていることを「養成」「採用」「研修」の面から述べていく。
第一の「養成」についてであるが、文部省は1988年に教育職員免許法の改正を行い
免許状制度を改正した。これにより免許制は従来の「一級」「二級」の二段階制から「専
修」「一種」「二種」の三段階制となった。また、これに伴い免許状取得要件としての大
学での最低修得単位数が増加することとなった。しかし、これは教員の資質の向上,特に
教員の生徒理解と、生徒指導力の向上を図ろうというものであった。この改正に対して、
「教員の資質とは,知識や科目単位の増強のみでは解決できない,むしろ教員の人間性を
重視すべきである」との批判が出された。それを受け1998年の改正により2000年
以降の大学の教員養成カリキュラムは大きく変容した。この改正により免許状取得のため
の総単位数は変わらないものの、「教科に関する科目」の履修単位数は大きく増え、新た
に教職への愛着・誇り・一体感を...