痔核
痔核は肛門・直腸静脈叢の静脈瘡様の変化で,褥婦の半数以上が保有している
原因
妊娠子宮の増大や黄体ホルモンの影響で痔核を形成または悪化し,さらに分娩時の児頭による圧迫や努責により形成,または悪化する。痔核の発症には,妊娠,分娩,とくに胎児娩出時の努責が大きく影響している
症状
出血,疼痛,脱肛であり,脱肛は全例にみられる。経産婦により多い。分娩直後では努責のため,痔核が脱出蕨頓して浮腫状となり,激痛を伴うことが多い。
産褥期には,分娩後子宮の収縮とともに下大静脈系の循環が改善されると大多数は軽快する
く症状の増悪に影響を与える因子>
①局所の循環不全
②肛門部の汚染
③便秘(硬便,排便時...