仏教について

閲覧数5,328
ダウンロード数60
履歴確認

資料紹介

(1) 仏教の起源
 仏教はインドで始まった宗教であり、その後中国・朝鮮半島・日本などに伝わった。
 基本的には欲望や欲求を伴う身体的要素を削ぎ落としていく実践による解脱(悟り)を目指す。
 仏と凡夫の違いは悟った存在か迷える存在かということのみであるとする
⇔キリスト教などの一神教との違い
基本的な思想としてはインド型唯名論を有し、本質は現象に内在するとみる。
 また、一般にバラモン教のブラフマン(宇宙原理)などは認めない、「無常・空」を前提とする思想を持つ。
(2) 仏教の展開
 インドから中国や日本に伝播する過程で思想の面でも徐々に変化が現れる。
 インド仏教では生滅変化する一切の現象(諸行)は無常であり、それらのものに執着してはならないと主張されてきた(「色即是空」)が、中国や日本の仏教では、現象世界は空あるいは無なるものであるというよりも、その無常なるかたち・すがた(相)のあるままに真実を顕現させているという側面が強調されるようになった。
→「諸法実相」の思想への発展・「草木成仏説」の出現など
 また、「仏性」思想においてインドではバラモン教の唱えるアートマンとの差異が明確ではないとの批判がでたが、バラモン教の影響を受けない中国や日本では問題にされず、変化することの無い恒久の実体としての側面からむしろ「無常・空」との矛盾や、仏性の普遍性が論争の的となった。
(3) 各宗派・学派の特徴と限界
 大きく分けると初期の小乗仏教と西暦紀元前後に成立した大乗仏教がある。
 小乗仏教については講義で詳しく述べられなかったので、このレポートでは主に大乗仏教とその各宗派・学派についてまとめる。
◆小乗仏教=個人的な悟り、個人的救済(利己行)を主とする。ある程度の人格者(阿羅漢)にはなれても完璧な人格者である仏になるのは不可能とみる。

タグ

資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

仏教について
仏教の起源
仏教はインドで始まった宗教であり、その後中国・朝鮮半島・日本などに伝わった。
基本的には欲望や欲求を伴う身体的要素を削ぎ落としていく実践による解脱(悟り)を目指す。
仏と凡夫の違いは悟った存在か迷える存在かということのみであるとする
⇔キリスト教などの一神教との違い
基本的な思想としてはインド型唯名論を有し、本質は現象に内在するとみる。
また、一般にバラモン教のブラフマン(宇宙原理)などは認めない、「無常・空」を前提とする思想を持つ。
仏教の展開
インドから中国や日本に伝播する過程で思想の面でも徐々に変化が現れる。
インド仏教では生滅変化する一切の現象(諸行)は無常であり、それらのものに執着してはならないと主張されてきた(「色即是空」)が、中国や日本の仏教では、現象世界は空あるいは無なるものであるというよりも、その無常なるかたち・すがた(相)のあるままに真実を顕現させているという側面が強調されるようになった。
→「諸法実相」の思想への発展・「草木成仏説」の出現など
また、「仏性」思想においてインドではバラモン教の唱えるアートマンとの差異が明確ではないとの批判が...

コメント3件

kouji0223 購入
わかりやすかった
2006/07/06 2:53 (18年7ヶ月前)

gengar 購入
詳しく書かれていると思う。
2006/07/13 21:18 (18年7ヶ月前)

yumi2 購入
参考になった。
2007/07/17 23:46 (17年7ヶ月前)

コメント追加

コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。