培養(便、尿、喀痰、咽頭・鼻腔)
便培養
目的
腸管感染症(法定伝染病、食中毒、胃腸炎、その他下痢症)の有無及び感染症がある場合、その原因菌を検索すると同時に薬剤感受性検査を行う。
必要物品
カルチュレット(滅菌綿棒)1本
方法
自然排便にて採取する。新鮮な便がよい。
綿棒に便を十分に分泌物をしみこませ、そのままキャップをする。
カルチュレットに日付、患者名、検体名を記入したシールを貼付し伝票を添えて速やかに細菌室へ提出する。時間外は室温保存する。
注意事項
オムツに付着した便、ポータブルトイレ内の便から採取してもよい。
トイレの水やティッシュなどつけないよう採取する。
採取後検体は、乾燥させない。
肛門内に直接綿棒を挿入し採取する場合もある。
採取前後の手洗いを必ず行う。必要時手袋を装着する。
尿培養
目的
尿路感染症(腎臓、尿管などの上部尿路感染症および膀胱、尿道の下部尿路感染症)の有無及び、感染症がある場合、その原因菌を検索すると同時に薬剤感受性検査を行う。
必要物品
滅菌コップ、滅菌スピッツ、ハイアミンガーゼ
膀胱留置カテーテルの場合は、イソジン...