心臓核医学検査(負荷検査)
目的
体内に心臓特異性の高いRIを投与し、その体内分布や動態を調べることにより心臓の形態や機能を診断する検査法である。その中でも運動負荷をかける運動負荷心筋シンチグラフィは虚血性心疾患患者あるいは虚血性疾患が疑われる患者を対象に、運動負荷により心臓の仕事量を増やすことで、心筋虚血発作を誘発し心筋虚血発作の有無、程度及び範囲を評価することを目的としている。そのため患者の状態が急変した場合に速やかに対処できることが大切である。
対象
虚血性心疾患患者の診断、梗塞と虚血の判定
冠動脈バイパス手術、経皮、経管冠動脈形成術(PTCA)の適応の決定、薬物効果の判定、経過観察
心筋症などの心筋血流評価
禁忌
妊娠中の女性では生殖系への被曝が予測されるため原則として施行しない。
必要物品
1.運動負荷法
放射性医薬品タリウム74~111MBq(2~3mCi)生食水20ml(1本)、自転車エルゴメータ、自動血圧計、心電計図モニター、アルコール綿、ディスポ電極、注射器用の鉛シールド、注射器20ml(1本)、三方活栓1個、翼状針23G(1本)
2.ジピリダモール...