経皮的ラジオ波焼灼療法 RFA (cool-tip) (消化器内科1)
目的
手術にて切除困難な肝硬変患者の肝癌の治療
原理
人体に電気を流すことにより悪性新生物などの病変組織を凝固、壊死させるという原理の治療法である。目的とした領域以外が破壊されることは少なく、病変に隣接する正常な構造を過度に破壊することも少ない。治療中に術者が凝固・壊死範囲を把握しながら行なうことができる。
対象
肝癌切除不能、または手術療法を希望しない症例
原則として3cmかつ3個以下、単発5cm以下の肝癌(症例によってはそれを超える病変も適応となりうる)
血小板5万/mm3以上、PT50%以上、T.Bil2mg/dl以下(血小板数やPTは輸血やFFPにて改善可能であれば施行可能)
コントロール不良の腹水が存在しない
禁忌
片肺患者、治療困難な腹水貯留
予測される副作用
疼痛、発熱、少量の出血
予測される合併症(可能性があるとして)
腹腔内・胸腔内出血、胆管内出血、肝膿瘍、肝梗塞、門脈血栓、皮膚熱傷、腹壁播種など
必要物品
バードマックスコア針(16Gx160mm,22mm typ...