手術のための固定体位

閲覧数7,768
ダウンロード数15
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    はじめに
    手術のための体位固定は、手術の目的を円滑に達成するためにきわめて重要である。
    手術を受ける患者様は、麻酔薬や筋弛緩薬などによって、疼痛や筋緊張などの生理
    的な防衛反応がなくなる。そのため、麻酔時の体位が生体に及ぼす影響を十分に理
    解しその対策を立てておかなければならない。
    手術体位の条件
    よい手術体位とは、まず患者様にとつて安全 ・安案でなければならない。さらに手
    術体位は、手術が安全に、安楽に行われるものでなければならない。
    体位が呼吸器系に及ぼす影響
    意識がある人の正常な一回換気量は約500mlで あるが、麻酔下で自発呼吸を行
    つている患者様は麻酔自体の呼吸抑制によって役400mlに 減少する。手術を受
    ける患者様は、この状況にさらに体位の影響が加わることとなる。呼吸運動は横隔
    膜の移動と内コ外肋間筋収縮による肋骨の移動、および補助呼吸筋による胸郭運動
    によって行われているが、その約70%を 横隔膜が担つている。ゆえに横隔膜を抑
    制する体位は呼吸に及ぼす影響が大きい。たとえば、砕石位による横隔膜の運動抑
    制によつて肺活量は20%減 少する。
    ①仰臥位
    意識のある人で、仰臥

    タグ

    影響障害比較運動神経安全意識呼吸循環看護看護学

    代表キーワード

    看護

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    は じめに
    手術のための体位固定は、手術 の 目的を円滑に達成す るためにきわめて重要 で ある。
    手術 を受 ける患者様 は、麻酔 薬 や筋弛緩 薬な どによって 、疼痛や筋緊張な どの生理
    的な防衛反応がな くなる。そのため、麻酔時の体位が生体 に及ぼす影響 を十分に理
    解 しその対策 を立 てておか な けれ ばな らない。

    手術体位の条件
    よ い手術体位 とは、まず患者様 に とつて安全 ・安案でな けれ ばな らない。さらに手
    術体位 は、手術が安全 に、安楽に行 われ るものでなけれ ばな らない。
    体位 が呼 吸器系に及ぼす影響
    意識が ある人 の正常な一 回換気量 は約 5 0 0 m l で

    あるが、麻酔下 で自発呼吸 を行

    つてい る患者様 は麻酔 自体の呼吸抑制 によって役 4 0 0 m l に

    減少す る。手術 を受

    ける患者様 は、この状況にさらに体位の影響が加わ る こと となる。呼吸運動は横隔
    膜 の移動 と内 コ外肋間筋収縮 による肋骨の移動、および補助呼吸筋による胸郭運動
    によって行われ ているが 、その約 7 0 % を

    横隔膜 が 担...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。