グローバル化する現代社会の抱える課題 EU編

閲覧数5,382
ダウンロード数12
履歴確認

    • ページ数 : 8ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    グローバル化する現代社会の抱える課題を1つ選び、具体例と自分の意見を入れながら論じなさい。

     はじめに

    第二次世界大戦後のヨーロッパは「冷戦」の影響を受け東西に分断されていた。東側はソ連を中心にコメコン(経済相互援助会議)が結成され、西側にはEC(欧州共同体。1993年11月以降EU〔欧州連合〕)、EFTA(欧州自由貿易連合)が存在していた。

     ところが、「冷戦」の終結にともなってコメコンが解体し(1991年)、EFTA諸国も次第にEUに加入しはじめ、現在では、EUを軸としてヨーロッパの地域的枠組みが形成されていると言ってもよい。

     このEUは、現在の国際社会においてはきわめてユニークなアクターである。すなわち、単一国家でないことはもちろんのこと、連邦国家でもない。また、国家間の合意で作られた国際機関ではあるが、単なる政府間国際機関、非政府間国際機関ではない。北米、およびアジア・太平洋地域に存在する地域的枠組みと比べてもかなり様相を異にする。いわばEUそのものがリージョナルな存在ではなく、グローバルな存在であるといえる。
     1EUの抱える課題
     そんなグローバルな存在であるEUの言語問題にスポットをあてて考えていきたい。
     EUはヨーロッパ連合の略称である。ベルギー、デンマーク、フィンランド、フランス、ギリシア、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ポルトガル、スペイン、イギリス、スウェーデン、ドイツ、オーストリア、マルタ、キプロス、ハンガリー、スロバキア、スロベニア、ポーランド、チェコ、エストニア、ラトビア、リトアニア、以上25カ国のヨーロッパの国からなる、言わば相互協力を目的とした超国家機関である。このように加盟国は25カ国あるが、公用語は20ヶ国語しかない。こ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     グローバル化する現代社会の抱える課題を1つ選び、具体例と自分の意見を入れながら論じなさい。
     はじめに
    第二次世界大戦後のヨーロッパは「冷戦」の影響を受け東西に分断されていた。東側はソ連を中心にコメコン(経済相互援助会議)が結成され、西側にはEC(欧州共同体。1993年11月以降EU〔欧州連合〕)、EFTA(欧州自由貿易連合)が存在していた。
     ところが、「冷戦」の終結にともなってコメコンが解体し(1991年)、EFTA諸国も次第にEUに加入しはじめ、現在では、EUを軸としてヨーロッパの地域的枠組みが形成されていると言ってもよい。
     このEUは、現在の国際社会においてはきわめてユニークなアクターである。すなわち、単一国家でないことはもちろんのこと、連邦国家でもない。また、国家間の合意で作られた国際機関ではあるが、単なる政府間国際機関、非政府間国際機関ではない。北米、およびアジア・太平洋地域に存在する地域的枠組みと比べてもかなり様相を異にする。いわばEUそのものがリージョナルな存在ではなく、グローバルな存在であるといえる。
     1EUの抱える課題
     そんなグローバルな存在であるEUの言語...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。