85回問68
脂質に関する記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
食品中の脂質を構成する脂肪酸の炭素数は、主として偶数である。
オレイン酸は、必須脂肪酸である。
α-リノレン酸は、炭素-炭素間二重結合を2つ持つ。
脂質のAtwater係数は、1g当たり9kcalである。
1(a,b) 2(a,c) 3(a,d)
4(b,c) 5(b,d) 6(c,d)
解答 3
○ 脂肪酸はアセチル−CoA(炭素数2個)から生合成が開始され、炭素鎖延長にアセチル−CoA(炭素数2個)またはマロニルCoA(炭素数3個であるが炭素鎖延長時に二酸化炭素が発生するため、炭素鎖の炭素数が2個増加する)が用いられ、炭素鎖延長時には2個ずつ炭素が増加する。したがって、食品中の脂質を構成する脂肪酸の炭素数は、主として偶数である。
× 必須脂肪酸は、リノール酸、γ−リノレン酸、アラキドン酸、α−リノレン酸等がある。
× α-リノレン酸は、炭素-炭素間二重結合を3つ持つ。
○ 脂質のAtwater係数は、9kcal/kg、糖質、タン白質4kcal/kgである。