臭いを感じるとき同じ臭いでも人によってその感じ方や表現はことなる。私の場合、かびの臭いに対しては、「ツンと鼻を突く」と表現するが、土臭いと表現する人もいるはずだ。水道水ができるまでの工程で、かび臭以外のほとんどの臭いは塩素消毒の際に分解されたり取り除かれたりするらしいのだが、かび臭だけはこのような処理では取り除けないので問題となっている。
臭気を検査し表記するには、個人差の影響を受けることから試験の統一の難しさがあり多くの努力がなされてきた。現在は、わずかに暖めた水を嗅いで臭いの種類を決め、更に臭気が感知できなくなるまで希釈し、ほとんど臭気を感じなくなった時の希釈倍率を臭気強度として表記しているようだ。
かび臭の原因物質は、主としてある種の藍藻類(池や沼を青く染めるアオコの原因となる藻の仲間)や放線菌(抗生物質を作ることで知られている)が作り出す揮発性の物質で、2−メチルイソボルネオールやジェオスミンといわれる物質である。これらの物質は、メバロンさん経路といわれる代謝経路でつくられる説が有力で、この経路は、人体や植物体内にも存在し、人の場合は最終的にコレステロールに、植物の場合はゴムになったりする流れである。
水道水のカビ臭について
臭いを感じるとき同じ臭いでも人によってその感じ方や表現はことなる。私の場合、かびの臭いに対しては、「ツンと鼻を突く」と表現するが、土臭いと表現する人もいるはずだ。水道水ができるまでの工程で、かび臭以外のほとんどの臭いは塩素消毒の際に分解されたり取り除かれたりするらしいのだが、かび臭だけはこのような処理では取り除けないので問題となっている。
臭気を検査し表記するには、個人差の影響を受けることから試験の統一の難しさがあり多くの努力がなされてきた。現在は、わずかに暖めた水を嗅いで臭いの種類を決め、更に臭気が感知できなくなるまで希釈し、ほとんど臭気を感じなくなった時の希釈倍率を...