経済学Ⅰ剰余価値と資本の蓄積

閲覧数3,520
ダウンロード数31
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     剰余価値の生産について述べ、資本蓄積の過程および帰結について論ずる。
    まず剰余価値とは、マルクス経済学の基本理念とされ、資本の生産過程において、労働者の労働力の価値(賃金)を超えて生み出される価値のことである。これが資本家に搾取され、利潤・利子・地代などの源泉となる。
    資本が労働力を用いて商品を生産する過程(生産過程)での労働量は、労働者の生活に必要とする労働(必要労働)と、それを超える剰余労働(不払労働)から構成され、この剰余労働によって生み出された価値が剰余価値である。利潤は剰余価値の現象形態であり、利子、地代は剰余価値の転化形態である。
    剰余価値はいかにして生まれるのか。労働力はその使用価値そのものが価値を生み出す独特な性質を持つ一商品であり、労働者の肉体に存在している。労働力商品の価値額はその再生産に必要な労働時間によって規定される。ところが資本の生産過程において現実に支出された労働量、したがってそれが商品に対象化されたものとしての価値量は、労働力商品の価値量を超過する。この超過分が剰余価値である。
    労働者は自己の労働力商品の価値額を超える価値を労働の支出によって生み出すが、...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。