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　安全に関する学習指導上に占める「体育」の重要性
について述べよ。
　安全に関する知識や行動は、私たちの生活において自らの身を守る重要な能力の１つである。すべての人間はさまざまな事故や災害に遭う恐れがあり、そのような災害が肉体的・精神的・経済的な負担を重くし、以降の生活に大きな制約を及ぼすことになる。このため「生命の尊重にかかる自己および他人の安全を確保する」ための基本的な要素である安全教育は、学校教育に大きな役割があるといえる。とくに、まだ不用意な行動を起こしやすい児童・生徒に大切なことである。体育は安全教育の根幹であり、事故や災害を未然に防ぐことを配慮するあまり、日常の活動や学習指導の展開が消極的になることのないことをふまえた上で、安全に身を処するための身体の支配能力、安全に関する知識の理解、安全に対するモラルの向上、情緒の安定などを目指して積極的に指導されることが望まれる。
　学校体育の変遷を追ってみると、戦後まもなく教育基本法の成立にともない民主主義の考えが取り入れられ、それまでの臣民を育む目的の強かった「体練科」を運動と衛生の実践を通して、人間性の発展を企画するための「体育科...

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