教材研究
『大人になれなかった弟たちに・・・・・・』
作品・作者について
「大人になれなかった弟たちに…」は絵本を教材化したものである。絵は米倉斉加年自身が描いている。だが、文章としても独立した小説である。
米倉氏は、1934年に生まれ、役者・演出家・画家として活躍している。米倉氏自身、戦争の体験者であり、
題名から考えると、「僕」の視点でとらえた弟の物語であるが、本文全体から見ると、子どもを守って苦労しながら戦争時代を生き抜いた母への思いが強い作品である。おそらく米倉自身の経験を下敷きにしていると考えられる。
作品構造は、次のようになる
◆導入部分(起)
P.84 僕の弟の名前は…
◆展開...