循環、呼吸等、人が生きていくために全身の細胞が消費するエネルギーの発生に酸素が必要である。当然呼吸によって外気から摂取するのであるが、それは成人で1分間に0,3l程度である。
循環、呼吸等、人が生きていくために全身の細胞が消費するエネルギーの発生に酸素が必要である。当然呼吸によって外気から摂取するのであるが、それは成人で1分間に0,3l程度である。しかし身体運動を行えば、多くの酸素が必要になる。ある運動を行って旧態に回復するまでの全過程において消費する酸素の量を、その運動に対する酸素需要量という。運動時には筋収縮のために発生した乳酸を酸化するために、多くの酸素が必要である。筋収縮のエネルギー源は、ATP、クレアチン燐酸、グリコーゲン等が分解して生ずるのであるから、筋収縮のために直接酸素を要するわけではないが、乳酸の酸化は筋収縮の後始末である軽度の運動では、乳酸の酸...