保育者の使命について考察せよ
今まで私は「保育者の使命」とは、児童福祉法第39条、学校教育法第22条から、「幼児を保育し、幼児の健やかな成長のために適当な環境を与えて、その心身の発達を助長すること」であると単純に考えていた。しかし、保育者論という科目を学んで、もっと深い部分から考えなくてはならないことであり、それを考えることも保育者になろうとしている者の使命であると思い、この設題を選択した。
保育者の使命について、『教育(保育)』とは、ひとりでに生い立とうとする人間を援助する営みであり、保育者とは、自らなる生い立ちに、僅かに手を貸す存在なのであるとされており、 ペスタロッチーも、この援助を『自助への助成』という言葉で語っている。
また、子ども自身の自由で自発的な教育を高く評価しようとし、『子どもに知識を強要するな』とし、また、子どもの側における自己発展の可能性を認めて、『子どもから』の内面的人間性の調和的発達を促す『貧人教育』を主張した。
ケルシェンシュタイナーが定義する、教師の使命とは、純粋な人間愛を基盤とし、個々の子どもの人間としての尊厳を擁護しつつ、価値観の育成と...