内閣制度とガヴァナンス
私たち国民の主権者としての地位は、議院内閣制のという制度の下、代表者を通じて行使される。本来の議院内閣制は、選挙で代表者を選び、代表者である国会が国民の意思を反映して法律案を作成し政策決定という形をとる。また、代表者が内閣総理大臣を指名し、内閣が国民の意思を反映しながら各省庁を指揮、そして各省庁も国民の意思を反映しながら政策立案を行い、そこから法律案を作成し、内閣より国会へ作成案を提出、国会が法律を決定し、決定された法律を各省庁が執行活動という経路もある。以上が議院内閣制の本来あるべき姿なのだが、実際にはこうなっているとは言えない。
従来日本における政策過程の全体的...