看護学校で解剖学実習を行った後に課された課題です。
実際にご遺体を直に触らせていただいて、様々なことを考えさせられました。
学校のレポートなどを書くときの参考にどうぞ。
1.はじめに
先生が講義の中で「医学部の学生が解剖学で学んだあとなので、臓器は外されている」とおっ
しゃっていたので、今回の解剖学実習では、筋肉の配置や筋肉に付着する神経を重点的に見学
しようと考え、実習に臨みました。
私は当初、解剖学実習への参加に気が進みませんでした。欠席しようかとも考えました。私は自
分が死んだ場合、死後の自分の姿を誰かに見られたくありません。そのため、亡くなられた方のご
遺体に面と向かって、体の中を観察する解剖学実習に抵抗があったのです。
私にとって、死とは生の対極にあり、否定されるべきものです。あってはならない死というものを、
「医学の発展への貢献」という意義のある価値へと変えてしまうことにも少し抵抗を感じます。また、
「亡くなられた方の尊いご意思を尊重して医学の発展に寄与する」という言葉に危険性を感じても
いるのです。
亡くなられた方に触れることは、私たちに多くの学びや貴重な感情をもたらし、得がたい経験で
あることに間違いはありません。医学の発展に寄与するというのも事実であると思います。亡くなら
れた方あるいはご家族もそれを望まれた、と講義でお聞きしました。...