少年事件報道について

閲覧数2,554
ダウンロード数43
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

     数ある少年事件の中で、私の印象に強く残っているのは、1997年の「神戸児童連続殺傷事件」である。この事件が、当時中学2年だった私に与えた衝撃は大きかった。自分と同年代の子供が、あんなにも残虐な事件を起こすなんて信じられなかった。そして、この事件に非常に興味を持ち、事件に関連したテレビ報道や新聞は欠かさず見、「フォーカス」に掲載された少年の顔写真もコンビニへと見にいった記憶がある。
     この事件の以前から、少年事件報道と、少年法61条との兼ね合いは問題視されていた。少年法61条とは、「そのものが当該事件の本人であることを推知することができるような記事または写真を新聞紙その他の出版物に掲載してはならない」とするものである。この少年法61条には、違反行為に対する直接的な制裁はなく、報道する側の自主規制に頼る形となっている。そのため、1970年ごろまでの少年事件報道では、少年法61条に違反した報道が多く見られたとされる。旧少年法では、違反した場合は1年以下の懲役または1000円以下の罰金が処せられたということだが、私は現行の少年法のような形態でよいと思う。なぜなら、もし罰則規定を課してしまったならそれは表現の自由、出版・報道の自由を制限することになり、さらには国民の知る権利を侵害することになりかねないからである。
     この事件の報道で問題となったものには、「フォーカス」7月9日号の被疑少年の顔写真掲載、「週刊新潮」7月10日号の被疑少年の目隠し付き写真掲載、「フォーカス」の1998年3月11日号での「犯行ノート」の写真掲載、4月15日号及び22日号での被疑少年の小中学校時代の指導要録の掲載、また、「週刊現代」1998年6月6日号での加害少年の精神鑑定の鑑定書主文の全文の内容の掲載、「文藝春秋」1998年3月号で神戸家裁により医療少年院に送致された少年の検事調書を掲載などがある。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     報道編集論 期末レポート  「少年事件の報道について」 
    数ある少年事件の中で、私の印象に強く残っているのは、1997年の「神戸児童連続殺傷事件」である。この事件が、当時中学2年だった私に与えた衝撃は大きかった。自分と同年代の子供が、あんなにも残虐な事件を起こすなんて信じられなかった。そして、この事件に非常に興味を持ち、事件に関連したテレビ報道や新聞は欠かさず見、「フォーカス」に掲載された少年の顔写真もコンビニへと見にいった記憶がある。
    この事件の以前から、少年事件報道と、少年法61条との兼ね合いは問題視されていた。少年法61条とは、「そのものが当該事件の本人であることを推知することができる...

    コメント5件

    w0512136 購入
    感心しました
    2006/02/21 14:18 (18年10ヶ月前)

    rinen1982 購入
    感心しました
    2006/04/14 16:41 (18年8ヶ月前)

    haruno0115 購入
    参考になりました
    2006/07/10 13:47 (18年5ヶ月前)

    maririn0811 購入
    役に立った
    2006/11/17 1:46 (18年1ヶ月前)

    g5121213 購入
    良かった
    2007/06/22 23:33 (17年6ヶ月前)

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。