日本語は難しい言語だと聞くが、どういった点が難しいと言われるのか以前から興味があったので、授業で学んだ内容でもあるが、このレポートでは、なぜ日本語が難しいと言われるのかについて論じる。
私たちが英語のどんなところが難しいかと聞かれると、読み方がわからない、発音がうまくできない、つづりが覚えられないといった点を思い浮かべる人が多いだろう。では、日本語ではどうかというと、「意味や場面による言葉の使い分けがわからない」、「周りの人の言い方は間違っているような気がする」、「若い人が何を言っているのかわからない」といった内容のものが多いようである。このように英語と日本語を並べてみると、難しさといっても、難しさを感じる部分にずいぶんと違いがある事がわかる。しかしこれは、日常使っている日本語と、学校で外国語として習うだけの英語では、感じる難しさの種類が違うということであって、日本語と英語のどちらが難しいかを判断できるわけではない。
「日本語の難しさ」ということについて考える場合、日本人にとって何が難しいかということだけでなく、日本語を外国語として勉強している人にとって何が難しいかという観点から考えてみると、これまで見えてこなかった日本語の姿が見えてくるものである。
何が難しいのか例をあげてみると、「『つ』が上手く言えない」ということがある。韓国人、タイ人、インドネシア人は「た、ち、て、と」は問題なく発音できても、「つ」の発音に苦労する人は少なくない。「みつい」であれば、「ミチュイ」「ミトゥイ」のようになってしまう。「つ」が他の言語に無い発音だということが理屈としてわかっても、自分自身の感覚としてはやはり難しいとは感じられないという人も多いだろう。そういう意味では、ことばの難しさというのは多分に主観的なものだと言える。
留学生にとっての日本語とはどのようなものであるか
日本語は難しい言語だと聞くが、どういった点が難しいと言われるのか以前から興味があったので、授業で学んだ内容でもあるが、このレポートでは、なぜ日本語が難しいと言われるのかについて論じる。
私たちが英語のどんなところが難しいかと聞かれると、読み方がわからない、発音がうまくできない、つづりが覚えられないといった点を思い浮かべる人が多いだろう。では、日本語ではどうかというと、「意味や場面による言葉の使い分けがわからない」、「周りの人の言い方は間違っているような気がする」、「若い人が何を言っているのかわからない」といった内容のものが多いようである。このように英語と日本語を並べてみると、難しさといっても、難しさを感じる部分にずいぶんと違いがある事がわかる。しかしこれは、日常使っている日本語と、学校で外国語として習うだけの英語では、感じる難しさの種類が違うということであって、日本語と英語のどちらが難しいかを判断できるわけではない。
「日本語の難しさ」ということについて考える場合、日本人にとって何が難しいかということだけでなく、日本語を外国語として勉強...