公告については従来、企業経営者からの見方が中心であったが、近年その領域拡大とともに、経済的また社会的に公共的・国際的な見方から議論がなされるようになった。
・海外主要学者による広告の擁護と批判
1.Alfred Marshall(英経済学者)
擁護的見解:公告という言葉の本来の用い方は、公告を建設的に利用することで売り手・買い手の便宜をはかりその注意を引く為の方法であって、これが建設的公告である。人々の要求が大きくて潜在的である場合は、それを満たす能力の有る新商品の説明に必要なあらゆる手段を尽くすことが望ましい。これらは特別に建設的公告といえる。
批判的見解:企業が行う公告は戦闘的で自己の製品の名をむやみに繰り返して人に押し付ける。このような戦闘的公告の影響力は、理性よりも盲目的な習慣の力を通じて発揮されている。このような公告は社会的浪費を生む。
マーシャルは広告を建設的広告と戦闘的広告に分け、建設的広告は、報知的広告であるから社会的浪費ではなく必要不可欠なものであり、戦闘的広告は、説得的、競争的、操縦的広告であるから社会的浪費であるとしている。しかし、両者を区別する客観的基準は存在し...