「生物の進化について。」
46億年前に地球は誕生したといわれ、直後はマグマの海と水蒸気の雲に覆われていた。やがて地球が冷えてきて、雲が豪雨となって地表に降り注ぎ、海が誕生したのである。
地球上で初めての生命は、およそ38億年前の海の中で誕生した。原始の海は150度の高温で、青酸や硫化水素など、猛毒な物質が満ちあふれていた。しかし、シカゴ大学院学生であったミラーの実験により、原始の地球で、生命誕生に欠かせない有機物が自発的にできることが証明された。また、隕石からも有機物が検出され、宇宙から地球上にもたらされた可能性も証明された。これらの有機物が何らかの刺激により互いにつながり、海底で化学進化が起こり、生命が誕生したと考えられている。また、小天体に乗って地球外からやってきたという説もある。当時の地球環境は現在とは大きく異なっていた。大気は二酸化炭素や窒素が主で、海水も熱水で、有害な物質で満ちあふれており、そこで生物が生きていたなど考えられない。しかし、そんな環境下でも、生命は誕生し、現在に至るまで進化を続けてきたのである。その神秘ともいえる生物の分化・進化を述べていきたい。
地球で...