「評価方法の工夫について」
平成元年に制定された学習指導要領とともに新しい学力観が発信され、この学力観の精神は今も根底に存在している。学習指導要領にもとづいて図画工作科の指導が展開されるわけだが、重要な鍵を握るのが指導であり、評価なのである。
新しい学力観の定着を求めて、「観点別学習状況評価」がつくられ、「造形への関心・意欲・態度」「発想や構想の能力」「創造的な技能」「鑑賞の能力」の4項目から成り立っている。その後、上の4項目が「評価基準の柱」として示されたのである。
評価基準の柱が示されるまでの評価は、作品の評価に重点が置かれており、一定の技術や技法を基準としたり、大人の表現性をもと...