体育の授業における「わかる」と「できる」の関係性とこの両者が学べる授業とはどのような授業であるのかを述べなさい。
体育科とは、学校教育における国語や社会などと並ぶ1教科のことであり、physical educationの翻訳語として、明治10年前後から「体育」ということばが使われ始めた。そして、体育の定義も社会的な要請とその時代の人間観、教育観、身体観に影響を受けて変化してきている。
その変遷は、physical educationの解釈がEducation of the physical(身体の教育)で始まり、現在ではEducation through physical activities(身体活動を通しての教育)という考えてになってきている。
身体活動を通しての教育は、実際に達成されているのかどうかが不透明であり、外在的価値を獲得するための手段としてのみ使用されているという批判がある。
よって、身体活動を通しての教育すなわち「運動手段論」的体育に対して、運動すること自体を目的とする「運動目的論」的体育が、現在主張されている「楽しい体育」なのである。では、体育における「わか...