「バナナと日本人」書評
現在、私たちの食べるものは様々な国から来たものだ。例えば、コンビニで売られている弁当などの原材料は数十カ国から輸入されたものである。それらがどこで作られ、どのように作られるのかを消費者の私たちが知ることは困難だ。本書は日本のような先進国(消費者)とフィリピンのような第三世界(生産者)の関係をバナナという身近な存在で読者に語りかける。
フィリピンのミンダナオでは、1960年代にアメリカ系資本によるバナナの栽培が始まった。現地の自営農家は週給の現金収入などを魅力に企業と契約をした。後にこれが彼らを縛る鎖となる。外資企業との契約によって「安いところで買い、借りる高いところに売...