目次
・1章 はじめに
・2章 環境主義の出現と展開
・3章 京都議定書が果たした役割
・4章 京都議定書の反省をふまえて、解決すべき問題
・5章 終わりに
【2章 環境主義の出現と展開】
まず米国の環境政策の背景につながる環境主義はどのようにして生まれたのか。それを探るため、自然主義から環境主義への転換と背景、展開について述べることとする。
<1950年~>
今日の米国における環境主義の組織的、思想的な起源は、紀末の進歩的な環境保全運動にさかのぼることができる。環境主義の第一の波はセオドア・ルーズベルトに支持されたギフォード・ピンショーが率いた環境保全主義者らである。人間は自然を持続的に利用し、賢明な管理を行うべきだと主張した。第一次世界大戦が終わり、環境主義の第二の波は、フランクリン・ルーズベルト大統領の在任中に起こった。エネルギー開発に代表される資源開発と同時に、洪水防止や土壌保全のような環境問題の解決を目指したためであった。
求められる環境政策
~米国がとるべき姿勢とは~
目次
・1章 はじめに
・2章 環境主義の出現と展開
・3章 京都議定書が果たした役割
・4章 京都議定書の反省をふまえて、解決すべき問題
・5章 終わりに
【1章 はじめに】
私たちの経済発展の代償として犠牲になってきた自然環境を、どのような対策をもって再生すべきなのか。現在私たちは、環境問題という世界的な危機に直面している。しかし、米国元副大統領アル・ゴア氏はこう述べている。危機=チャンスなのだと。ただ現状に絶望するのではなく、その危機を乗り切り、これからも私たちのふるさとである地球で生きていけるように努力することが大切だと。私は、世界各国が取り組むべき環境対策を米国の視点を中心として述べていきたいと思う。
【2章 環境主義の出現と展開】
まず米国の環境政策の背景につながる、環境主義はどのようにして生まれたのか。それを探るため、自然主義から環境主義への転換と背景、展開について述べることとする。
<1950年~>
今日の米国における環境主義の組織的、思想的な起源は、紀末の進歩的な環境保全運動にさかのぼることができる。環境主義の第一の波は...