哲学概論 第1設題

閲覧数1,803
ダウンロード数16
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員880円 | 非会員1,056円

    資料紹介

    「テキストを読み進む内に生じる自分なりの疑問、批判を明確に述べよ。」

    設題が漠然としているため、私はソクラテスについて絞って論じましたところ、
    問題なくA判定を頂くことができました。
    本論が皆様のレポート作成の一助となれば幸いです。

    ソクラテスの哲学に対する疑問について
    ①ソクラテスにおける神の存在
     アケメネス朝ペルシアとの戦争を経て、民主化に拍車のかかったアテネでは、アゴラ(広場)にて弁論が行われるようになり、弁論術を教える者としての職業であるソフィストが誕生した。彼らは自身を「徳(アレテー)」を教えるものであると言い、彼らが言う「徳」とは、「国家のために役に立つ知識や能力」のことである。つまり自分たちにとって有用であるか、無用であるか、それが基準となるものであり、たとえば法律についても、絶対的に正しい法律などはなく、アテネでは正しい法律も、他のポリスでは適用できない場合もあるのだ。ポリスにより、また個人によって、正しいことが変わってくるのだとし、相対主義の立場をとっていた。ソフィストとして有名なプロタゴラスは「人間が万物の尺度である」と述べているが、これは相対主義を端的に表しているといえよう。
     こういったソフィストたちに対し、ソクラテスは問答法を用いて、ソフィストたちが知っていると思っていることは勝手な思い込み(ドクサ)に過ぎないことを思

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「テキストを読み進む内に生じる自分なりの疑問、批判を明確に述べよ。」
    ソクラテスの哲学に対する疑問について
    ①ソクラテスにおける神の存在
     アケメネス朝ペルシアとの戦争を経て、民主化に拍車のかかったアテネでは、アゴラ(広場)にて弁論が行われるようになり、弁論術を教える者としての職業であるソフィストが誕生した。彼らは自身を「徳(アレテー)」を教えるものであると言い、彼らが言う「徳」とは、「国家のために役に立つ知識や能力」のことである。つまり自分たちにとって有用であるか、無用であるか、それが基準となるものであり、たとえば法律についても、絶対的に正しい法律などはなく、アテネでは正しい法律も、他のポリスでは適用できない場合もあるのだ。ポリスにより、また個人によって、正しいことが変わってくるのだとし、相対主義の立場をとっていた。ソフィストとして有名なプロタゴラスは「人間が万物の尺度である」と述べているが、これは相対主義を端的に表しているといえよう。
     こういったソフィストたちに対し、ソクラテスは問答法を用いて、ソフィストたちが知っていると思っていることは勝手な思い込み(ドクサ)に過ぎないことを思...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。