☆日本文化論:ぽち袋

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    日本文化論

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    序論
     
    新年を迎えると、街から年末のクリスマス色も抜け、日本らしさが色濃くなる。お正月といえば一番の楽しみであった、お年玉。そのお年玉が入ったぽち袋を、私はいつもどうしても捨てられずに取っていた。お金がもらえるのももちろん嬉しかったが、この小さな袋になぜか魅力を感じていた。たまに、取っておいたぽち袋を目にすると、少し心が暖まるような気がする。
     今回、そんなぽち袋について調べてみたいと思い、レポートのテーマを「ぽち袋」にした。まずはぽち袋の始まり、続いてその形状・絵柄について述べていく。また、日本文化と密接な関係がある中国のぽち袋にも触れ、終わりに現在におけるぽち袋についてみて、最後に結論とする。
    ぽち袋の始まり
     ぽち袋という言葉は、もとは関西地方での言い方である。関東地方では主に祝儀袋、または熨斗袋、散財袋と呼ばれていた。「ぽち」というのは「これっぽっち」「ぽっちり」という言葉からきた、「わずか」とか「ほんの少し」という意味を表している。
     「わずか」「ほんの少し」というのは、中に入っているお金のことで、ぽち袋は袋も小さいが、中に入っている金額も小さいということを表していた。それ...

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