02803 健康とスポーツ 第二分冊
○サッカーの始まり
サッカーという言葉は、日本やアメリカなど数カ国で、他の国々ではフットボールと呼ばれるほうが一般的である。
現在のサッカーの起源は、中世のイングランドで行われていた儀式が基になっている。村同士で1つのボールを互いの村の決められてた地点まで運んでいく行事があったのである。いつ、どのような目的で子の行事が始まったかは、定かではないが似たような行事がヨーロッパの各地で行われている。当時はルールも特になく、手や体の使用に関する制限も参加人数の規定もなかった。共通してあったルールが「先に1点を先取したほうが勝ち」ということであった。明確な規制がないために、妨害行動などが頻発し、終わるまでに何日もかかり、死傷者や他人の財産を奪う行為もあり、「フットボール禁止令」も出た。イタリアでは、15世紀に、「カルチョ」といった、イングランドのフットボールによく似た遊びが存在した。このカルチョは農村地帯ではなく、年の限られた空間で行われたので、自然と広さが限定され、人数も制限された。そのため、役割や作戦も決められ、現在のフットボールに近くなってき...