私達の生活に欠かすことのできない水。水無しにはどんな生物も生きられない。そんな水について今回私は調べてみた。
第1章 水とは
第1節 水の不思議
水とは実に不思議な物質である。この世でいちばん豊富に存在する液体であり、地上に自然な形で存在する唯一の無機質である。
一般に、ある液体を固体にすると比重が大きくなる。しかし水の場合は固体の氷のほうが液体の水よりはるかに比重が大きい。さらに液体の体積は温度上昇とともに増加し、液体の比重は減少するのが一般的であるが、液体の水だけは4℃で体積が最も小さくなり、比重は最も大きくなる。他にも、固体・液体・気体の3つの状態がこれほどありふれて存在している物質も水のほかにはまったくない。
第2節 水の構造
左図は水の分子構造である。水分子は酸素1原子と水素2分子が共有結合で結び合っており、さらに水分子同士は水素結合によって作用しあい強く結び合っている。そして2つの水素原子は、相手に対してつねにおよそ104.5°の角度をとる。たいがいの原子は45°とか60°、90°といった規則正しい幾何学的な結合をしている。この104.5°という角度は「生命の角度」なのである。「この角度104.5度は「生命の角度」ともいうべきものでDNAの螺旋、松かさの模様、カタツムリの殻、ヒナギクの花芯部の配列など、生命体の構造にまつわる共通の角度である。」吉本隆明『書物の解体学』メタローグ1992年
この104.5°という角度は、水分子間の規則的な配列にもそのまま当てはまっており、水分子は氷の結晶と同じように5個ずつのグループに集まろうとする。実際、液体の水は1秒に何百万回も凍っては融ける、束の間の小さな結晶から成っているとさえ言える。液体としてはかなり無秩序である。分子がいつもひしめき合って、絶え間ない混乱状態を生み出している。
「水の惑星地球」
私達の生活に欠かすことのできない水。水無しにはどんな生物も生きられない。そんな水について今回私は調べてみた。
水とは
水の不思議
水とは実に不思議な物質である。この世でいちばん豊富に存在する液体であり、地上に自然な形で存在する唯一の無機質である。
一般に、ある液体を固体にすると比重が大きくなる。しかし水の場合は固体の氷のほうが液体の水よりはるかに比重が大きい。さらに液体の体積は温度上昇とともに増加し、液体の比重は減少するのが一般的であるが、液体の水だけは4℃で体積が最も小さくなり、比重は最も大きくなる。他にも、固体・液体・気体の3つの状態がこれほどありふれて存在している物質も水のほかにはまったくない。
水の構造
左図は水の分子構造である。水分子は酸素1原子と水素2分子が共有結合で結び合っており、さらに水分子同士は水素結合によって作用しあい強く結び合っている。そして2つの水素原子は、相手に対してつねにおよそ104.5°の角度をとる。たいがいの原子は45°とか60°、90°といった規則正しい幾何学的な結合をしている。この104.5°という角度は「生命の角...