食の安全と安心について
現在の日本では、さまざまな形で食の安全が揺らいできている。その中でも最近問題となっているのが、講義でのテーマとなっていた牛肉の安全・安心に関するものである。
まず牛肉トレーサビリティ制度がある。これは、牛に10桁の個体識別番号をつけ、個体識別台帳の作成と生産履歴の公開を定めたものである。さらにこの牛肉トレーサビリティ法は、牛肉も対象となっており、インターネットなどを通じてその牛肉に関する情報を照会することができる。そのため、食品事故の原因究明の際の基礎データとなったり、食品の回収が容易になるという利点がある。しかし現在のシステムでは、履歴の改ざんなど不正の余地がある...