平均 ~相加平均、相乗平均、調和平均~
1章 相加平均 ~基本的な平均~
1.1 あいだを取る ★2数の相加平均★
最初のうちは簡単なので文字を使って直接一般的な式を導こう。
これはごくごく普通の平均である。その値は
によって与えられる。
このような平均を相加平均と言う。
全ての平均の基本はここから始まる。
実はこの問題でも
として表すことが出来る
底辺の比を変えることで
これから出てくる色々な平均の
モデルの一つとして扱っていく。
今回の底辺の比は1:1である。
つまり、 からも からも等しい距離にある線分の長さについて考えている。
言い換えると からも からも同じだけ近い線分である。
1.2 地ならし ★多数の相加平均★
まだこの辺りの問題は余裕だろうか。たくさんの数の相加平均である。
この問題の場合、平均点は
である。また、これがもっとたくさんになっても
という式で表せる。
1.3 数に重さを付ける ★加重平均★
これはさっきのモデルを少し変化した物で
という線分は の方が近いところにいる。
具体的には よりも の方が2倍近い。
言い換えると、
の近さ=2
の近さ=1
である。
...