子どもの「個人差」について

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    資料紹介

    (1)遺伝と環境について
    子育てに関する教えとして、「三つ子の魂百まで」といわれる。これを受けて『三歳までが勝負』などという書名の本があるほどである。また、「氏か育ちか」というような表現で、昔から一般の人々の生活の中でも、しばしば問われてきている問題がある。心理学的には、家系・家柄を表す「氏」というのは遺伝のことであるし、「育ち」という環境のことであると考えることができる。人間の発達を規定する条件として、この遺伝と環境との問題は、心理学において活発に論議されてきたテーマである。
     この論議について、エンドラー(N.S.Endler)は、およそ3つの立場に分けることができるとしている。
     第1は、「遺伝か環境か」のいずれか一方を二者択一的に主張する立場である。遺伝説(生得説)を主張したのは、カリカック家の家系調査を行なったゴッダード(H.H,Goddard)らであり、一方、環境説(後天的獲得説)を主張したのは、「遺伝なき心理学」を説いたクオ(Z.Y.Kuo)らである。
     しかし、このようにいずれか一方のみを強調する立場は、実証的な問題解決の結論を出しえていない。

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    レポート教育学遺伝環境発達教育

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    教育学個人差遺伝

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     子どもの「個人差」について述べなさい。
     (1)遺伝と環境について
    子育てに関する教えとして、「三つ子の魂百まで」といわれる。これを受けて『三歳までが勝負』などという書名の本があるほどである。また、「氏か育ちか」というような表現で、昔から一般の人々の生活の中でも、しばしば問われてきている問題がある。心理学的には、家系・家柄を表す「氏」というのは遺伝のことであるし、「育ち」という環境のことであると考えることができる。人間の発達を規定する条件として、この遺伝と環境との問題は、心理学において活発に論議されてきたテーマである。
     この論議について、エンドラー(N.S.Endler)は、およそ3つの立場に分けることができるとしている。
     第1は、「遺伝か環境か」のいずれか一方を二者択一的に主張する立場である。遺伝説(生得説)を主張したのは、カリカック家の家系調査を行なったゴッダード(H.H,Goddard)らであり、一方、環境説(後天的獲得説)を主張したのは、「遺伝なき心理学」を説いたクオ(Z.Y.Kuo)らである。
     しかし、このようにいずれか一方のみを強調する立場は、実証的な問題解決の結論...

    コメント5件

    kurotetsuko 購入
    参考になりました
    2006/05/13 12:44 (18年7ヶ月前)

    chiemi0801 購入
    参考になりました
    2006/05/15 10:14 (18年7ヶ月前)

    yoshinori 購入
    GOOD!
    2006/09/10 10:49 (18年3ヶ月前)

    fivexrose 購入
    参考になった
    2007/01/28 15:36 (17年11ヶ月前)

    ty0628 購入
    参考になりました
    2007/09/12 15:49 (17年3ヶ月前)

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