初期愛着段階(誕生から生後8〜12週)には、微笑んだり、声を出すなどの反応を示し、愛着形成段階(6ヶ月〜2歳頃)には母親に対して他の人よりも反応する。母親(養育者)に対し愛着関係を形成し、やがて母親以外の人にも愛着を示すようになる。親が子どもを愛し、大切に生活していくと子どもは安定した愛着を形成しやすいという。私には今5ヶ月になる姪がいるが、母親の姿が部屋から見えなくなるとしばらくして泣き出し、戻ってきた母親に抱っこされると泣き止むといった行動がしばしば見られる。ボウルビィの愛着の発達過程第3段階だろうと考えられる。幼い頃に、不安定な愛着しか形成出来ない子どもはその後、他者との関係もうまく出来ないのではないだろうか。なぜなら、母親への愛着の次には、自分に注目し保護してくれる他の人の存在に気付き、その人達に次第に愛着を示すようになるからだ。だから幼い時からの愛着行動は、とても大切な役割を果たしていると思う。しかし、最近は離婚の増加や、少子化、両親の共働きにより、両親と一緒にいる機会が少なかったり、1人でいることが多くなることにより、愛着をうまく形成できない子どももいる。
7章 親子関係とは -愛着と養育態度―
人間は、母親から赤ちゃんとなって産まれてくる。そして、ほとんどの子どもは生後2週間位で親と一緒に暮らす。そんな生活のなかで、しばらくすると子どもは母親(養育者)という特定の人に対して、特別な反応を示すようになってくる。特別な反応というのは、例えば母親以外の人が部屋から出て行くと泣かないが、母親が出て行くと泣いてしまう。また、他の人がなだめても泣き止まないが、母親がなだめると泣き止むといった反応である。私はこういった愛着関係の形成はその後の生活の対人関係にとても影響し、重要なことだと思う。
初期愛着段階(誕生から生後8~12週)には、微笑んだり、声を出す...