対人援助に係わるロールプレイを実施することの目的は、様々な援助技術を自ら実践し、また他者のロールプレイを観察することで、具体的な対人援助に関する基礎技術や、援助者としての受容的態度、観点等を学ぶことである。私は、福祉分野の現場職としての経験が一切ないだけでなく、ある意味ではコミュニケーションに対して若干の苦手意識があるタイプの人物でもある。そういったこともあって、実際にロールプレイを実施するうえで、その分感じることが多い立場にあったことも事実である。以下に実際に自らが行ったロールプレイ、そして他者が行ったロールプレイを観察する中で、感じたこと、気づいたことをまとめる。
私は、ロールプレイを通じ...