概要
アメリカの90年代の規制緩和で最も急成長した企業のなかにエンロンという企業があった。エンロンとは、
概要
アメリカの90年代の規制緩和で最も急成長した企業のなかにエンロンという企業があった。エンロンとは、もともと米国内の2社の天然ガスパイプライン会社が合併してできた会社で、当初はパイプラインの敷設運営をベースとして、天然ガスや石油を電力会社や工場などに売る事業をしていた。しかし、1994年ごろからアメリカで電力自由化政策が始まると企業戦略を転換して、主に石油やガス、電力などの売買を仲介する「商社」としてのビジネスを重視するようなった。特に、電力自由化にいち早く反応して自らの社内に「電力市場」をつくって先物取引をおこなったことと世界各国のエネルギー資源(日本ではアルミニウムと気象予報)の市場...