社会福祉活動の原則は、基本的にはクライエントに対する適切な援助を実践していくための基礎的なもので、社会福祉援助の目的や価値の基盤を構成するものである、その価値(視点)についてまとめてみたいと思う。第一に、1人の人の一度しかないかけがいのない固有の人生にかかわることを生業にしている。そして、かかわりの対象である人の存在を、固有のものとして尊重し、その人生を全うするための生きることに関するすべてにわたってのニーズを実現し、その可能性を拡大していくために努力する。第二に、人間としての尊厳と基本的ニーズを尊重する。クライエントのワーカーに対する「個人として価値と尊厳のある人としてみてほしい、話をよく聞いて温かく親切に対応してほしい、したくないことを強制しないでほしい、秘密を守って欲しい」などの基本的な欲求にかかわる相互作用が1つの方向、ケースワーカーのクライエントの基本的欲求と感情に対する態度と反応が2つ目の方向であり、第三の方向はケースワーカーの感受性や反応を示す態度にクライエントが気づき、クライエントからワーカーに示す態度で「ケースワーカーが自分の不安や恐怖を感じて理解し、受容的で非審判...