ジョン・ロックの提唱した教育論、すなわち紳士教育とは一体どのようなものであろうか。
まず、『紳士が健全な身体と道徳と知識を持っている者(1)』であることを押さえなければならない。そしてそれを最終目標としたのが紳士教育である。ロックは紳士が『理性、宗教、良きしつけを基礎として育成されるものとした(2)』。そしてそれは『日々の道徳教育機関である家庭によって達成しうる(2)』と説いた。すなわち、ロックは家庭教育こそ教育の原点であると考えたのである。
では、その紳士を目標とした教育はどのようなものだったのか。ロックは、子どもは生まれたその時には善でも悪でもなく、まだ白紙で無の状態であると考え、それは経験によって、すなわち観念の結びつきによって色づけされると考えた。そして、その観念を結びつけるための教育として『習慣づけと訓練(身体的訓練と精神的訓練)を重視(1)』したのである。ロックの見解においては、教育とはつまり習慣形成であるということが強く示されている。
『ジョン・ロックにおける子どもの教育論、特に習慣形成や賞罰法を中心に述べよ』。
ジョン・ロックの提唱した教育論、すなわち紳士教育とは一体どのようなものであろうか。
まず、『紳士が健全な身体と道徳と知識を持っている者(1)』であることを押さえなければならない。そしてそれを最終目標としたのが紳士教育である。ロックは紳士が『理性、宗教、良きしつけを基礎として育成されるものとした(2)』。そしてそれは『日々の道徳教育機関である家庭によって達成しうる(2)』と説いた。すなわち、ロックは家庭教育こそ教育の原点であると考えたのである。
では、その紳士を目標とした教育はどのようなものだったのか。ロックは、子ど...