まず下のグラフを見てほしい。1990年から2000年までの間にラスベガスを訪れる観光客の数がおおよそ二倍になっている。これはなぜなのであろうか。私はこれにはアメリカにおける好景気が影響していると考えた。『アメリカ経済は1991年3月から2001年3月まで平時では最長の景気拡大を記録し、日欧が低成長に喘ぐ中で一人勝ちの様相を呈した。〈産業通研No.56〉』とも言われるようにアメリカは90年代初めから好景気に沸いていたことから、この1990年から2000年の間に観光客の数が2倍になったのではないかと考えた。
そこから調査を進めていくと、どうやら「ラスベガスを訪れる3分の1が地元民、3分の1は各地から来るアメリカ人、最後の3分の1は他国の観光客」とも言われるように、ラスベガスを訪れる3分の2がアメリカ人のようである。事実、ガイドブックで知られるフォダーズ社が行った「ウインター ホットスポット・サーベイ」の結果、ラスベガスが米国内のナンバーワン・デスティネーションに選ばれるなど、アメリカ人からも人気のスポットとなっている。同サーベイはASTAメンバーの旅行会社の協力を得てアメリカ人のこの冬の旅行先を調査したもので、ラスベガスは2位のオーランド(20.4%)を抜く22%を獲得、トップの座に輝きました。2位以下は、3位がハワイ(9.9%)となっており、思いのほか国内からの旅行者が多いことが分かった。しかし、「アメリカでの国内旅行」といっても日本の国内旅行のような感覚ではないというのは覚えておくべきであろう。
ラスベガス更なる躍進
まず下のグラフを見てほしい。1990年から2000年までの間にラスベガスを訪れる観光客の数がおおよそ二倍になっている。これはなぜなのであろうか。私はこれにはアメリカにおける好景気が影響していると考えた。『アメリカ経済は1991年3月から2001年3月まで平時では最長の景気拡大を記録し、日欧が低成長に喘ぐ中で一人勝ちの様相を呈した。〈産業通研No.56〉』とも言われるようにアメリカは90年代初めから好景気に沸いていたことから、この1990年から2000年の間に観光客の数が2倍になったのではないかと考えた。
そこから調査を進めていくと、どうやら「ラスベガスを訪れる3分の1が地元民、3分の1は各地から来るアメリカ人、最後の3分の1は他国の観光客」とも言われるように、ラスベガスを訪れる3分の2がアメリカ人のようである。事実、ガイドブックで知られるフォダーズ社が行った「ウインター ホットスポット・サーベイ」の結果、ラスベガスが米国内のナンバーワン・デスティネーションに選ばれるなど、アメリカ人からも人気のスポットとなっている。同サーベイはASTAメンバーの旅行会社の協力を得て...