緒言
機械及び建築構造物では、少量の材料で大きな強度を持たせるために、はり状の材料を組み合わせたフレーム構造がしばしば用いられる。フレーム構造は、ラーメン構造とトラス構造に分けられるが、これらの違いは、モーメントが生じるかどうかで分けられる。ラーメン構造では、部材同士の溶接や、ボルト、リベットなどで結合され、部材の引張り力と圧縮力とともに、接合部における曲げモーメントが生じる。
一方トラスは、部材の接点を自由に回転する支点であるピン接合とし、三角形を基本にして組んだ構造であり、結合部で曲げモーメントが生じない。材質としては木材、鋼鉄が用いられる事が多い。
用途として主なものは、土木では橋梁(トラス橋)、建築では小屋組や、三次元的なトラスによるドームなどにも使われる。また、機械でも金属のトラスが用いられることは多く、巨大なタワークレーンなどがいい例といえるだろう。
本実験では、トラスの構造とその力学及び解析法を理解するため、実際に三角形要素単純トラス構造を組み立てて、既知の荷重を加えて各部材内に生じる力を測定すると共に、節点法等の解析法を用いた計算を行い、結果の比較検討を行う
実験装置
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