「真夏の夜の夢」を鑑賞して
夏の夜の夢(A Midnight’s Dream)の原作(翻訳版ですが)はすでに読んでいたので、今回は映画(1999年版)を鑑賞してみることにしてみた。
1.ストーリーについて
映画を観てあらためて感じたことがある。それは、話の設定や具体的な内容よりセリフが話の中核をなしている作品である、と。登場人物たちのいささか誇張しすぎとも取れるセリフがあって初めて、ストーリーが浮かび上がってくると思った。シェイクスピアの作品をたくさん読んでいないので、他のものと比較するのは難しいが、『夏の夜の夢』の言葉(テキスト)は素晴らしく、印象に残る。それは今回見た映画の中でも変わるこ...