ではなぜ日本人選手はあまりミドルシュートを多用しないかというと、おそらく精神面にあると思う。海外の選手はミドルから打つことが回数的にも多いことから、入るという自信が日本人より数段上だろう。それだけ、打てるチャンスがあれば打ちにいくし、枠に入る可能性も高い。まったく的外れなシュートを打つ海外選手もいるが、ほとんど枠を得て打つ選手も多い。デルピエーロ・ジダンなどはミドルからでも枠内、または枠すれすれにシュートを打ってくる。それは本人たちがミドルからゴールを「狙っている」のである。
しかし日本人がミドルを打つときは、もうここは(DFが来ているから)打つしかない、又はとりあえず一本打っとくという場合が多い。なぜこのようになるかというと、ミドルを打つまでのイメージができてないのである。ジダンなどはおそらくハーフウェイラインを過ぎたら、味方へのパス、又はシュートのことを考えていると思う。シュートを打つときも、当然DFにあたって入らないような場面では打たないが、DFの隙間又はスペースがありGKもこのコースへ打てば取れないというラインがあれば打つだろう。
サッカー攻略論
今から私は今まで見てきたサッカーの攻略法、又は分析をしていきたい。
つい最近ヨーロッパでチャンピョンズリーグという大会の決勝が行われた。ACミランとリヴァプールというカードだった。
結果は3対3でPKにもつれ込み、リヴァプールが勝つという結果だった。
試合自体は結果を見てもわかるとおり、白熱した試合だった。ただ自分はこの試合に、その白熱した理由はお互いの攻撃方法が如実に出ていた試合だからと思った。
ではそこからオフェンスの攻略法を見出していこう。
まずACミランからだが、このチームはまず、シェフチェンコ・クレスポという強力なFW陣に加えて、トップ下にカカ、そしてボランチにピルロという強力な攻撃陣を敷いている。
前半のミランの攻撃はすごかった。始まり早々にマルディーニが点を決め、そしてクレスポが二点をたたき出し、一気に三点を取った。
誰もがこの試合はミランが勝つだろうと思うほどの勢いである。それではこの前半のミランの攻撃を分析しよう。
まず、最初の一点は、ピルロからのFKをマルディーニがあわせ、点を決めた。虚をつかれた位置にマルディーニがいたという感じだ。まさかリ...